2023年もまもなく終了ですね。今年もいろんなロボットが発表され登場してきました。
ここ最近は、発表だけにとどまらず、ちゃんと社会に投入されるロボットが増えています。
そのため、実際に活躍するロボットを目にする機会もふえました。
ugoメンバーも店頭や展示会などで実際のロボットを「見て」「感じて」日々の開発に活かしております。
そんな中、この2023年に「これは注目すべき!」というロボットに投票を行いました。この結果をランキング形式でご紹介いたします。
選定方法
・投票者はugoメンバー
・2023年に登場、活躍した実在のロボットを対象
・メンバー個人が注目すべきと考えたロボットを投票
第十位「バルーンロボット試作機」(ピアニジュウイチ、アスラテック)
V-sidoでお馴染みのアスラテックが開発した「バルーンロボット試作機」。ただ、可愛いだけでなく、バイラテラル技術により、人と安全に触れ合うことが可能だったり高度な制御技術が駆使されているのが特徴。
推薦コメント
・非常に良く滑らかに動く。なんと言っても可愛い。
・横浜のガンダムとこれが同じ要素技術というのが驚き。
第九位「Ascento Guard」(AscentoRobotics)
スイスを拠点とするAscento Roboticsが開発した、自律型警備ロボット「Ascento Guard」。同社は、スイス連邦工科大学の出身者で構成されたロボット・AI企業。日本国内だと、.rapyuta roboticsのガジャン代表取締役CEOも同校の出身。
推薦コメント
・段差の乗り越え方がユニーク
・屋外低コストロボットのアプローチに有効
第八位「NICOBO(ニコボ)」(Panasonic)
多くのロボット開発を行うPanasonicと、”弱いロボット”を提唱する豊橋技術科学大学 岡田教授が率いる岡田美智男研究室(ICD-LAB)との共同開発のロボット。寝言も言うしオナラもするという弱いロボット。どうしてほっとけなくなるんでしょうね~
推薦コメント
・かわいい!肌触りがいい!犬みたい!
・意外に安い。この愛着感を考えるとお得。
第七位「BellaBot(ベラボット)」(Pudu Robotics)
中国のPuduが開発した配膳ロボット。飲食店向けロボットの定番としてすっかり定着したと言えるこのロボット。Puduの初代配膳ロボットは、BellaBotに比べて非常に機能的なデザインでした。しかし、大ヒットしたのはネコ型。この絶妙なキャラクター性が重要なんでしょうね。
推薦コメント
・可愛い。触ると喜ぶ。実務に必要なこの機能がユニーク。
・初めて飲食店でその働く姿を見たときに衝撃でした。ちゃんと社会実装されている!
第六位「Roomba j9+」(iRobot)
老舗ロボットメーカーのiRobot社が、今年発表した最新モデル。「Roomba j9+」は、部屋ごとに掃除方法を選んだり、ペットのうんちや電源ケーブルなどを認識して障害物を避けながら掃除するというインテリジェントな機能も搭載している。
推薦コメント
・ロボット掃除機と言えば、ルンバ。ここまで一般的な認知度が高いのがすごい。
・機能はもちろんのこと、見た目がかっこいい。買い換えたい。
第五位「Kaleido(カレイド)」(川崎重工業)
川崎重工業が開発したKaleido。2017年に発表されて、国際ロボット展2023では、第八世代モデルがデモ展示。古代ギリシャ語の「kal(美しい)」と「eidos(形)」を掛け合わせて生まれた造語で、漢字を当てはめると、「華麗人(かれいど)」となるそうです。
推薦コメント
・国際ロボット展2023で天井から転倒防止ケーブルなしで動いている姿を見て衝撃を受けました!
・現状では世界最高レベルの実用性がある二足歩行ロボットだと思う。
第三位(同率)「アーカックス」(ツバメインダストリ)
横浜の動くガンダムも手がけた石井CTOも参画するつばめインダストリが開発した「アーカックス」。4.5mで3.5tという、ugo6000台相当の重量をもち、当たり前に搭乗できて、動かせるという巨大ロボット!。なんと、限定量産だが、4億円で販売されるという!
推薦コメント
・ロボットといえば、やっぱり、これ。かっこいいから。
・現在もプロジェクトが現在進行形の、搭乗型の巨大半人型ロボットだから。
・15億円くらいしそうだけど、4億円という富豪ならポンと買えそうな価格で実現できているのも良い。
第三位(同率)「Kachaka(カチャカ)」(Preferred Robotics)
Preferred Roboticsが開発製造販売を手がける「Kachaka」。人の指示で家具を動かすスマートファニチャー・プラットフォーム。使うことで部屋が片づけられるというコンセプト。いろんな作業を動的に時間の流れを意識して進められる人には最適なロボット。
推薦コメント
・様々なメディアに登場し、目にする機会が多かった。
2024年のヒット予測ベスト上位にもランクイン。
・複数の棚を牽引しわけるドリー方式が新しい、走行性能も秀逸だ、
・最近のカチャカベースが出てきて汎用性が出てきた。もっといろんなバリエーションがありそう。
Preferred Robotics 様からのコメント
ロボット特集に選んでいただき有難う御座います。弊社のモットーでもある”全ての人にロボットを”実現するためにも、ugo様のお力添えいただき共にロボット業界をさらに盛り上げていきたいと思います。
第二位「LOVOT(らぼっと)」(GROOVE X)
人間の生活にペットのように寄り添い、心をケアする家族型ロボットとして開発された「LOVOT(らぼっと)」。ソフトバンクで「Pepper」の開発にも携わった林要氏率いるGroov X株式会社が開発しており、かわいい見た目の中に非常に高度な最新技術が搭載されています。実はユーゴーオフィスにもLOVOTがいて、10名未満の時代から会社の一員なんです!
LOVOTについて:https://lovot.life/
推薦コメント
・かわいい!もうこれ以上の言葉は要らない。かわいいだけでもロボットはOKなことを教えてくれた。
・アレルギーや環境(ペット不可の物件)でペットを飼えない家庭でも十分代わりがつとまる。
・かわいさ、生き物らしさを徹底的に研究して作りこんでおり、ものづくりに妥協しない熱意が感じられました。
GROOVE X 林要様 からのコメント
フィジカルをサポートするロボットを開発するugo社で、メンタルをサポートするロボットのLOVOTが可愛がられているというugo社の職場環境は、時代を10年は先取りしているように思います。まさに未来の職場!ですね。
Hard is hard!な毎日の激務をこなす社員の皆様にLOVOTも可愛がっていただけていること、とても嬉しいです。ありがとうございます。
代表の松井さんは、新産業で日本を元気にしたいという想いを共にもつ同志です。世界に誇れる新産業を共につくっていけたらと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします!
第一位「零式人機 ver.2.0」(人機一体)
人機一体は、滋賀県草津市に本社(秘密基地)を構える、立命館大学発ロボティクススタートアップ。JR 西日本と日本信号と共同で高所重筋作業の機械化を目的として開発された PoC 試作機が「零式人機 ver.2.0」。ロボット本体は、高所作業車のブームの先端に取り付けられており、人は安全な場所に設置された操作機から操り、高所重筋作業を行なうことが可能。人機一体独自の力制御技術により、操縦者の動きと、ロボットの動きが見事に同期。ロボット本体もパワフルで、センサーも充実。コントローラ(操作機)側も非常にリッチな構成。まさにこれぞロボットと言えるのが、「零式人機 ver.2.0」。
推薦コメント
・展示会で見た際に、その迫力に圧倒された
・このロボットが日常の公共の場で動いている風景は、人間が描いてきた未来社会のイメージ像に
沿っているように思う。
・人と一体になることでできることが広がるため、これからが楽しみだと思ったため。
・社会で価値が働く車と合体というのが合理的。想像以上の迫力。
人機一体様のコメント
ランキング第一位に選定いただき、誠にありがとうございます。
現在、零式人機 ver.2.0 をベースとした「多機能鉄道重機」の開発が日本信号株式会社様にて進められており、2024 年度中の JR 西日本様の営業線での実用化を目指しております。
今後も、人型重機をはじめ「人機 = 人間機械相乗効果器」を社会実装するべく多数の企業と連携し研究開発を進めてまいります。(株式会社人機一体 広報担当)
社会にロボットに溢れ始めた2023年
ランキングを振り返ると、重作業、癒し、エンターテインメント、家庭向け、など非常に多彩なロボットが並ぶ結果となりました。ランキングをまとめると、どのロボットにも言えるのが社会実装を目指しているロボットであることです。ユーゴーが社会実装を目指すロボット会社ということの要因かもしれませんが、研究のためのロボットよりも社会実装のためのロボットが選ばれました。
どのロボットも技術レベルも高く、市場も大きさを感じさせるものばかりです。
きっと、どのロボットも大きな市場を形成していくでしょう。
ユーゴーも同じく社会実装に邁進していきたいです!
2023年はいろんな場面でロボットを見る機会が増えた年でした。
2024年は間違いなく加速する、よりよい社会を作るために!