ugo、Kudanとパートナーシップ協定を締結

2021年6月18日

 アバターロボットの開発を手掛けるugo株式会社(ユーゴー、本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:松井 健、以下ugo)は、Kudan株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:項 大雨、以下Kudan)とパートナーシップ協定を締結いたしました。本提携により、多様且つ複雑な環境においても『ugo(ユーゴー)』で高度な自動走行が可能となることで、オフィスビルのみならず、商業施設、物流倉庫、工場、公共施設等といったあらゆる空間、または、頻繁なレイアウト変更や人が行き交う混雑した場所で事業を営む業種に対してロボティクスソリューションを共同で展開してまいります。

 Kudanは、グループ会社のArtisenseとともに、「Visual SLAM」「3D-Lidar SLAM」といった技術を開発・提供しており、AR/VR分野に加え、自動運転や先進運転支援システム(ADAS)、ドローン、産業用ロボットやパーソナルロボット分野向けに、技術提供しています。SLAMとは、三次元の空間認識をするソフトウェア技術で、カメラの画像などのセンサデータを基にして、リアルタイムで周囲の環境地図の作成と自己位置推定を行います。三次元で物体・空間を認識出来るようになると、ロボット本体が「機械の眼」を持てるようになり、高精度でロバストな自動走行が可能となります。今回の取り組みでは、カメラをメインのセンサとして用いた「Kudan Visual SLAM」を主に用いています。

この度の連携で、ugo PlatformにKudan Visual SLAMを実装することにより、複雑で変化に富んだ環境下においても、『ugo』が三次元で物体と空間を認識できるようになり、高精度でロバストな自動走行が実現可能となります。

ugoとKudanは共同で、高度な自動走行ロボットのニーズが高い業種を中心に積極的にロボティクスソリューションを展開し、各現場での人的な作業負担の軽減と作業効率化をサポートしていくと同時に、自動走行精度のさらなる向上を図るため、技術革新を引き続き進めてまいります。

●Kudan株式会社 執行役員 日本事業開発担当 千葉 悟史 様からのコメント

Kudanは、自動運転やロボットの自律走行に不可欠な自己位置推定技術「SLAM技術」を提供しております。直近では自律走行可能なロボットが世に出始めておりますが、この自己位置推定に課題があり、導入できる環境が限られているというのが現状です。弊社のSLAM技術はその課題を克服し、性能向上に寄与しながら、ロボットにおけるより広い社会実装を加速させます。
しかし、ロボットの社会実装には要素技術だけでは不十分で、経路探索等の周辺技術、ハードウェア、ユーザにフレンドリーな運用システムといったトータルパッケージが不可欠です。ugo様の持つugo Platformはこれらの社会実装に必要な要素を兼ね備えています。今回のパートナーシップ協定を通じて、私達のSLAM技術をエンドユーザ様にお届けできることを期待しているほか、ugo様とともに真なるロボット社会の実現に向けて邁進してまいります。

●ugo株式会社 代表取締役CEO 松井 健からのコメント

ugoは、あらゆる社会インフラサービスで直面している深刻な人手不足の問題を、サステナブルなサービスオペレーションに変え解決することを目指しています。
Kudan様とは既に共同プロジェクトを通じて技術を評価しており、ugoのようなロボットがフィールドで活躍する上で必要不可欠な技術であると確信しました。今回のパートナーシップ協定により、Kudan様のもつ高精度でロバストなSLAM技術とugo Platformが連携することで、DX化や自動化ニーズが急増している市場環境において、従来私達がアプローチしていなかった業種に対しても、サービスロボットを活用したソリューション提供が可能になると考えております。このパートナーシップを通じて、サステナブルなワークスタイルを実現するugoの導入を加速させてまいります。

■Kudan株式会社 会社概要
所在地:東京都渋谷区渋谷二丁目10番15号
設 立:2014年
代 表:項 大雨
URL:https://www.kudan.io/jp/
事業内容:人工知覚技術の研究開発及びソフトウェアライセンスの提供