親しみと先進性が同居する次世代機へ
ugo Novaのデザインを手がけたGK京都に聞く


コンセプト「Next Soft Precision」

デザインの核となるコンセプトは何でしょうか?そのコンセプトが生まれた背景も教えてください。

デザインのコンセプトは「Next Soft Precision」です。親しみと高精度が同居する次世代モデル。「Soft」が親しみのある見た目・佇まい・人当たり。「Precision」が中身の性能・精度感・日本のモノづくりにおける信頼性。「Next」には、現行ugoから一歩前へ進むという意味と、国産ヒューマノイドを次のステップへ進めるという意志を込めています。優しく可愛らしい印象の見た目だけれど、とても信頼のおける性格で、実際に力も強く頭も良い。そんな内なる性能がにじみ出ているようなデザインにしたい、と考えました。

スタイリングとしてのコンセプトは、他に「Soft Blocks」というものがありました。柔らかくて優しい印象をつくり、親和性の高いロボットにしたいと。ただ、デザインを進めていく段階で、より見た目にも先進感や進化感を出していきたいという松井さんの意向もあり、徐々に変化していったという感じです。


頼もしさと親しみやすさ

「人とロボットの融合で、新しいワークスタイルを。」というugo社のビジョンを、どのように造形や外観に落とし込みましたか?

人とロボットが社会や生活で融合するためには、威圧感を与えないことがとても重要なポイントだと捉えています。協働する仲間として自然に社会になじむような、やわらかく親和性の高いデザインになるよう心がけています。今後フィジカルAIの分野においては、ヒューマノイドロボットのみならず、様々なプロダクトにおいても重要になってくると考えています。

人との協働を自然に実現する「人間らしさ」をロボットのデザインにどう取り込もうと考えましたか?

人間らしさとロボットらしさは、1:1だと考えています。どちらも大事です。ugoロボットは人間と区別のつかないリアリスティックなアンドロイドを目指していません。キャラクター性はありますが、あくまでもugoロボットはプロダクトであり人が扱う機械です。ただ、そこにバランスよく人間性や心を持たせることで、より人が扱いやすく、本当に協働できる相棒になれるのだと思います。心地よい人間らしさを与えることは、人の心のハードルを下げ、UX的な価値を高める大きな要因のひとつになると思います。

ugo Novaを見た人に、最初にどんな印象を持ってほしいですか?

「しっかり働いてくれそうだな」「頼りになりそうだな」と感じてほしいです。そう感じていただくために、まだまだブラッシュアップしていく予定です。見た瞬間に身構えることなく、思わず近寄って話しかけたくなるような、『頼もしさ』と『親しみやすさ』が同時に伝わる存在になれば、理想的だと思います。

「Next Soft Precision」というコンセプトにあるように、まずは側面に角を極力つくらず、張りのある曲線と曲面でカタチを構成することで、人に怖い・危ないと感じさせないカタチを目指しました。今後さらに、人が親しみを感じるUI/UXのつくりこみや、動きかた・所作のつくりこみで、ユーザーに提供する体験価値を大きく高めていくサポートができたらと思っています。

ugo社のロボットは警備・点検・案内など様々な現場で使われます。どの現場でも馴染むデザインにするためにどんな工夫をされましたか?

特にそのような現場では、広い範囲で動き回ることが想定されます。ロボットは決して軽くはない鉄のかたまりですので、危険を感じさせるディテールは極力排除するようにしています。撫でたくなるような気持ちのいい曲面も、こだわりポイントの一つです。協働する仲間として、精神的にも現場に馴染むような「性格」や「ふるまい」もとても重要ですので、今後は見た目のスタイリングのみならず、所作のデザインなども進めていけたらと思っています。

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